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最高の音でJAZZを
 
オーディオシステム

  JBLのフルレンジD130を秋葉原で購入し,製作していただいたバックロードホーンに組み込み,その後,高音用の075ホーンツイーターを購入し,7000Hzのネットワークで聞いていた。アンプは山水電気のものであった。プレーヤーはデンオン製のDP80。山水のアンプ(AU-X1)の買い換え時期が来て,オンキヨーのパワーとプリアンプをかなり高額であったが購入した。しかし,音質が本来のJBLの音に合わず,気に入らなかった。
 
 オーディオ誌の「無線と実験」を読んでいて,「金田式DCアンプ」の評判が良く,自分で製作することを決意した。金田氏は秋田大学の物理の先生で,自分の設計したDCアンプを発表していた。氏の持論は,回路中に抵抗やコンデンサーを多く使えば,これらの部品に音楽情報が取られ,生の音とはかけ離れたものになる。アンプの動作を安定なものにすれば,抵抗やコンデンサーは少なくできる。また,電源は乾電池を使えば,交流電源に乗っているノイズから解放され、また、交流から直流に治す必要がないし,レスポンスの早い電源で,切れの良い音楽を再生できる。
 
 部品はすべて厳選された指定品で, 部品を秋葉原や通販で手に入れた。大学3年の時,本を見ながらアンプを組み立てたことはあるが,「金田式DCアンプ」の組み立ては、部品数が少ないので簡単であった。 実態配線図,ケースの加工図などすべて雑誌に掲載されていたので間違いなく配線すれば成功した。ケースの加工とレタリングなどすべて自分で行った。メインアンプはチャンネルデバイダー組み込みの3Wayのマルチアンプで,プレイヤーのモーター制御アンプも自作した。これも「金田式DCアンプ」方式である。乾電池はナショナルのネオハイトップが指定で,半田付けして±30V,±15V,±5Vを作っている。合計160本を使用している。家庭用電源はいっさい使用していない。意外とアンプの効率が良く,毎日1時間聴いても半年程度は持つ。金田氏によれば,商用電気よりも電気代は安いとのこと。出てくる音には十分満足している。スピーカーケーブルはパワーアンプ基板からスピーカーまで、接点無しで直結している。
 
 金田氏は,スピーカーはオールホーンタイプがよいとのことで,中音用の1inウッドホーンを作ることに着手した。チップ工場で国有林から払い下げで出た,34mm角,長さ180cmの樺桜の材料を手に入れ,1年近く寝かせて,25mm,30mm角に自動カンナで削りだし,これをエポキシ樹脂で接合して集成材を作り,さらに重ねて50mm,60mmの板厚にした。オーディオ誌「無線と実験」のウッドホーン製作記事通りに作り、電動カンナ,手カンナでハイパボリック曲線に沿って削りだし,最後はサンドペーパーで仕上げた。完成まで2年間かかった。音響用材料は密度が低いと吸音し,高すぎると反射が多く,桜材が一番良いとされている。効果は絶大で,マイルスのトランペットのミュート音など突き刺さるように出てくる。JBL2426はD130、075との相性は最高ではないと感じているが、2inの375ドライバーは当時、製造中止で中古品もかなり高価であったため、JBL2426になってしまった。
 
 "最高の音でジャズを聴く"のが最終目標であり、今のところ、十分満足しているが、金田氏が設計する真空管のアンプはどのような音がするのか興味があり、プリアンプは完成したが、メインアンプは調整段階まで進んでいるが、仕事の都合と調整が難しいのとで完成までには至っていない。
 
 ここで紹介するバッテリードライブのアンプなどの回路図は、下記の金田明彦氏の書物に掲載されています。ウッドホーンの図面などは下記の新井悠一氏の書物に掲載されています。また、部品はオーディオ誌「無線と実験」に広告として載っている秋葉原「若松通商」と大阪「テクニカルサンヨ−」で入手しました。金田式DCアンプのレタリング文字はテクニカルサンヨーで購入可能。
 
 金田明彦著、「時空を超えた音楽再現 オーディオDCアンプシステム(上、下巻)」、誠文堂新光社
 新井悠一著、「ホーンスピーカー設計・製作法」、誠文堂新光社 

*記事中、基板の実体配線図に多少、ミスプリントがありましたので、回路図と比較しながら確認する必要があります。
私は、図面ソフトで基板を描き、そこに部品を確認しながら書き込み、確認しています。本を書いてみると、ミスプリントは避けられないことがわかります。ほとんど一人で確認しますので。
 
    金田明彦氏の「時空を超えた音楽再現」    ネオハイトップ単一20本用ケース
 
3way 金田式バッテリードライブDCアンプシステム  Cross Frequency 800Hz,7000Hz,6dB/Oct
アナログプレイヤー

 モーター、ターンテーブル、アームは出来合の製品を購入し、モーター制御アンプは部品を購入し自作した。ケースは、板厚25mmの桜集成材を購入し、ガラスが入るので建具屋さんに依頼した。本体の板厚は4枚重ねて100mm厚である。これを3点で点支持している。ターンテーブルシートは豚皮。

モーター Technics SP-10MKU
アーム Ortofon RS-212
カートリッジ DENON DL-103
制御 Amp DC Motor Control Amp.
バッテリードライブ
自作
自作 ボード 100mm厚, 樺桜集成材
金田式DCアンプシリーズ No.108
SP-10MKU用ターンテーブル制御アンプ
無線と実験,1989/2
■ SP System
Low. JBL D-130バックロードホーン
Mid. JBL 2426
Hight. JBL 075

■JBL2426用ウッドホーン

再生周波数 800Hz 〜7,000Hzで使用
自作 樺桜集成材削り出し
 
ホーンスピーカーの原理と構造について
 
無線と実験、1988、2、「寄せ木細工による1インチスロート・ハイハボリックホーンの製作」、新井悠一
■プリアンプ

DCアンプシリーズ No.116
金田式バッテリードライブ DCプリアンプ 
MCカートリッジ DL-103イコライザー
電源 National 単一乾電池ネオハイトップ
1.5V×10×2, ±17.5V
----自作


 ±17.5V安定化電源基板とイコライザー付き基板で、電源部が無いためかなり簡素化されたアンプになっている。
■メインアンプ

金田式バッテリードライブDCパワーアンプ
  Main Amp. 10W×6ch
Channel Divider: 800Hz, 7000Hz, 6dB/Oct
電源 
National 単一乾電池ネオハイトップ
1.5V×20×2, ±17.5V
National 単一乾電池ネオハイトップ
(1.5V×20 ±15V)×3

----自作

真空管 DCプリアンプ

真空管 DCプリアンプ

真空管 DCプリアンプ電源部
製作中真空管アンプ
6C33C-B パラプッシュブルパワーアンプ42W×2 8Ω
電源部は3Wayマルチアンプ仕様になっている。
 *ラックは50mm厚楓材、自作
 
アンプケースの加工

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