釣りの雑学
埼玉県戸田市で育った私は、もっぱら、小川での小鮒釣り、高校生の頃は、道満でのヘラブナ釣りでした。また、時には雷魚、ウナギなども釣りました。海釣りは八戸に赴任してからはじめて友人から教えてもらった。当時、いろいろな釣りの本を読んで知識を仕入れた。 その後、同僚の先生数人が釣りを始めたいとのことで講義をしたり、説明したりしましたが、釣りをしているとき初心者から聞かれると私自身楽しめませんので、季節の推移とともに釣れる魚の釣り方をテキストにして配布しました。釣りのページはテキストから抜粋したものです。 |
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■ | 良く釣れると言われる条件 | ||||||||||||||||||||
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(1)〜(6)の条件がすべて揃っているとき,話の上では良い釣り時となる。しかし、サタデイ、サンデイフィッシングの我々にとっては、3回に一回の割で程々の条件になれば良い方である。 |
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■ | ポイントの選定(初心者の方に) | ||||||||||||||||||||
書物には、魚が食べるエサがありそうなところがポイントと書いてある。プランクトンや小魚などが集まりやすく、居心地の良いところと思われる。波が砕けて”さらし(白くなっている)”ているところ。かけ上がり(海底が斜面になっている)。沈み根の周り。潮と潮がぶつかるところ。 アイナメは根魚(昆布の中や海底の岩影にいる)の代表的な魚で、余り動き回らないので、特に、魚のいそうなところに投げる必要がある。最初は沈み根(海底にある岩で周りに昆布などの海草が生えているところ)の周り、テトラポットがなくなる境界付近、岸壁の直下等をねらう。海底の様子が分かれば問題ないが、最初は何か”とっかかり”がある場所をポイントとした方が無難。釣れた経験がものを言うので、最初は先輩の様子を観察し、まねをした方がよい。何でも遠くに投げれば良いと思っている方が多いが特別な場合を除いては、これは思い違いです. |
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■ | 根掛かりに対する対処 | ||||||||||||||||||||
磯や岸壁での投げ釣りでは、砂地でもない限り、根掛かりはさけられない。 ●予防策 根掛かりしにくい仕掛けを選ぶ。オモリが海底に着いた後はオモリを動かさない(糸をピンと張りすぎない)。糸が多少たるんでいても結構当たりには敏感である。竿を上げるときは強くあおって、オモリを底から上げ、落ちないうちに巻きとる。 ●根掛かりしたとき 労を惜しまずいろいろな方向に移動して、竿先を仕掛けの方に向け、ゆっくり引き、何回か繰り返し、はずすことを辛抱強く試みる。よく見かけるが、竿が鳴るほど、強くあおらない。竿が破損する危険があるし、オモリやハリは昆布や岩の隙間にますます食い込むことになる。あきらめるときは、竿が曲がらないように穂先を糸の方向に向け、糸と竿を掴んでゆっくり引き抜く。こうすると、意外とうまくゆく場合が多い。浅い場所で根掛かりした場合は、余り急激に引くとオモリの鉛がはずれて人を直撃するときがあるので注意。専門的には、激しくあおったとき(糸に衝撃荷重がかかる)は、糸をゆっくり引いたときの約2倍の力がかかることが分かっており、糸が切れるのは当然です。ものを優しく扱うと乱暴に扱った場合より壊れにくいのはこのことで説明できます。 |
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■ | その他注意すべきこと | ||||||||||||||||||||
磯で釣るときには,波に注意。危険と感じたら止める。あるいは,湾内に移動する。荒れ気味の際は、波から目を離さない。特に,うねりがある時には,半日に一度しかこないような大きな波があるので注意した方がよい。うねりは,遠くの海を見たとき,縞模様になっているので解る。また,天気図で低気圧の通過後には特に注意。このようなときは引き上げて静かな湾内に移動した方が無難です。一度、大きな波に会い、すべて流され。持っていたものしか残らなかった経験があります。防波堤で崩れた波でしたので良かったのですが、まともに当たってたらと思うと寒気がしました。 釣り道具は,常に岩に当たって傷が付いたり,海水や潮風にさらされるので,腐食しやすい。常日頃の扱いの気使いとこまめな手入れをすると持ちがよい。また,高価なものほど,耐久性,軽量,使い勝手が良いのは,他の趣味のものと同じ。 |
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魚釣りは気長な性格の人が向いていると思われがちですが、エサを食べるのは魚だけではありません。カニやヒトデなどの悪戯をする生物がいっぱいいますし、これらの生物に餌をとられ、エサがなくては釣りにはなりませんので、この辺のところを考えて気短に確認したり、釣れなければ「仕掛けが悪いのではないか?」、「魚がいないのでは?」などと疑問に思い、それなりの対処をこまめにすることが上達の秘訣であると思っています。 |
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■ | 釣りの材料科学 | ||||||||||||||||||||
「逃がした魚は大きい」と良く言い、「大きく見えた」こともあると思いますが、もっともだと思います。大きい魚は、引きが強いので大きな力を釣り具(糸やはり)に及ぼすと言うことです。釣り部品は,ハリ,ハリス,ヨリモドシ,道糸,竿,リールとすべて直列に連結されていますので,当然のことながら,一番弱い(強度が低いところ)が壊れます。従って,1つの部品だけ高級な強度のあるものを使っても強度に関しては無意味です。それぞれの部品に負荷をバランス良く分担させること、すなわち、糸と竿の弾力のバランスが大切で,そして,これに加え,腕前でも悲運を未然に防ぐことができます。 また,海水中で使う,直射日光で使うなどの環境は,材料の立場からするとかなり劣悪な環境条件の下で使われることになります。一般に,このような環境では,金属は腐食し、紫外線によりプラスチック類は強度が時間とともに低下するのが普通です。従って,メインテナンスでこの辺のところを確認することが「逃がした魚は大きい・・・・」と言うようなことをなくすことになります。 |
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