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アイナメ釣り
 
 当地ではアイナメ釣りは一番ポピュラーな釣りでほぼ1年中釣ることができる。餌は当地特有のエラコを使う。最近はアオイソメも使われるが、エラコは1本1本剥かなければならないのと高価であることが敬遠されていると思う。臭いは強烈で、夜、頭の付近が光るので夕まずめ釣りにも良い。万能餌で、津軽海峡の磯でマダイも投げで釣った話も聞きました。私はアオイソメをアイナメ釣りに使ったことがないので釣果の程はわかりません。根魚なので根掛かりは避けられない釣りであるから、根掛かりの少ない仕掛けの工夫や根掛かりしたときの対処法を考える必要がある。
 エラコは青森太平洋岸、岩手、宮城地方に生息し、体は細かい砂粒をつけた管状の袋の中にはいっている。体長8cm程度で、体は黄褐色で,頭部にある褐紫色の鰓(えら)を動かして呼吸したり,餌を捕らえる。 万能餌です。釣具店によっては、水槽に海水を入れエラコを活かしているところがあるが、このようなエラコを私は敬遠する。海水は入れず、エラコをスチロールの箱に入れて売っている店のエラコは新鮮で餌持ちがよい。朝、エラコを仕入れてくるようだ。このような店では買ったとき新聞紙にくるんでくれる。新聞紙一枚でかなり餌の鮮度が違ってくる。
 蕪島から種差海岸にかけての磯は、アイナメのポイントが多数あり、探すのも面白い。これはと思う初めてのポイントで、40センチ前後のアイナメ、5〜6枚を短時間に上げたこともある。
   
■投げ釣り
●仕掛け  タイプT 磯での投げ釣りに,根掛かりの少ない仕掛け
  ヨリモドシの中間に、亀型中通しオモリ、下側にはショックを和らげるための蛍光ゴム管、上側には、赤いビーズ、魚の目を引くためのもの。魚がエサをくわえたとき、糸がオモリに関係なく引かれ、穂先に当たりとなって伝わってくる。昆布や岩に引っかかり(根がかり)にくいのが特徴。特にアイナメはキラキラする光り物に興味を持つと言われているので色々な蛍光玉、反射板等を付けても良い。上部三環サルカンと下部ヨリモドシまでの仕掛け糸は,5号,40〜50cm程度にとっている。図で,道糸にスナップ付きヨリモドシを付けて,仕掛けと連結している。道糸は夜釣りも考えて太めのサイズを使用している。40センチオーバーのソイ、6.5キロのタコがかかった経験から。
 この仕掛けを、上下の針を合わせて吊し、当然、錘は下に来るが、二本の仕掛け糸をつかんで錘に巻き付けて、ハリが入っていたビニールの袋などに入れている。袋から取り出すときは二本の針を掴み、持ち上げると自然と絡むこと無くほどける。この仕掛けをいつも5,6セットは準備して持ち歩いている。
  
●仕掛け タイプU 岸壁での投げ釣り,ちょい投げ用
  中間に三角ピン、片テンビンを付け、一番下にナス型のオモリを付ける。オモリは根かがかりしやすいので、仕掛け紛失の被害を最小限にするため、仕掛け糸より細い捨て糸で、仕掛けとオモリを連結する。こうすると、オモリが根がかりしたときにこの糸が切れオモリだけの被害で済む。また、捨て糸の代わりに、書類を挟むクリップを使っても良い。強く引くとクリップの針金が伸びてオモリがはずれ仕掛けは助かる。慣れてきたら三角ピン、片テンビンをハリス以上の間隔にして、ハリを二本付けても良い。このタイプは、当たりが敏感にダイレクトに穂先に伝わる。

 
 
三角ピンの仕掛け 片テンビン エラコの付け方
◇釣り方
  基本的には,磯の根回り、岸壁のテトラポットの際などアイナメのいそうなポイントを予想して正確に投げることであり,よく見かけますが,むやみに遠く投げる必要はありません。何回か釣行して自分のポイントを探すしかありません。磯ですと私はここと思ったポイントは少なくとも3回は行って確認します。経験を積むうちポイントが分かるようになります。ねらったポイントの0.5〜1m以内に投げられるよう、オーバースロー、サイドスローともトレーニングする必要がある。また,好条件が重なり,釣れだすと一時,入れ食い状態になることが多いので,予備の仕掛け,餌の準備を事前にこまめに行い,釣ったらすぐ魚を外して餌をつけて,すぐ次ぎ投入の一連の動作を機敏に行うこと,”手返しの良さ”が釣果に影響します.そのために,仕掛けの予備,部品の交換は素早くできるようあらかじめタックルボックス,釣り用具を入れるバックの整理は欠かせません.また,エラコは,小さな容器に海水を入れ,あらかじめ剥いておくのも必要です。
 夕方、ソイ用のぶっ込み、投げ釣り仕掛けのチカの餌に40cmオーバーのアイナメが掛かったことがある。余り試みたことがないがチカの餌でもいけるかも知れない。
  
■冷凍エラコエサの作り方
 エサを準備し、釣り場についたとき海の状態が悪く釣りにならない、引きがなく、早く切り上げた時など、エサがかなり残ることは意外に多い。エラコの価格は最近高くなっているので、余ったエラコを捨てないで再利用する方法について述べる。蓋付きのアイスクリームの容器はとっておこう。
(1) ボールなどの大きめの容器を準備し、エラコをむく。
(2) エラコの量の2倍以上の水を鍋に入れて沸騰させる。スプーン1杯の食塩を入れる。
(3) エラコの水を切った後、10数秒間程度、沸騰したお湯で湯がく。時間は、エラコの量で差 が出る。かなり強烈な臭いが出る。
(4) 素早く、網ざるに移し、水を切り、水道水をかける。うどんをゆでるのと同じように
(5) 冷めたところで、小分けにして、蓋付きのアイスクリームの容器などに入れ、エラコが水か らでないようにたっぷり水を入れ、空気が入らないように蓋をする。その後冷凍する。こう することによって長期間、乾燥せず保存する事が出来る。また、小分けすることによって必要なときに必要な量だけ解凍し使えるので無駄が出ない。
 
 あまり煮すぎないことが肝心で、煮すぎるとエラコは干からびて使いものにならない。このエサを使った釣果は、生とほとんど差がない。ただし、夕方から夜にかけての釣りでは、生きたエラコは光るので差が出ると思われる。釣れるときの時間はごく短時間であり、手返しの早さが必要なとき、あるいは予備のエサとしてクーラーに入れて持ち歩く、また、船釣りの場合などは便利である。
 
 その他、ブラクリによるアイナメ釣り、ワームによるアイナメ釣りがある。

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