問題88
 図1のように垂直な剛体壁に回転自由に取り付けられた2本の軟鋼棒AC,BCの他端C点が回転自由に結合されている。
∠ACB=90°(θ1=60°)のとき、C点に鉛直荷重P=9.81kNを作用させたとき、C点の水平および垂直方向の変位を求める。ただし、AC,BCの線材の断面積A=200mm2,L3=2000mm,縦弾性係数E=2.06×105MPaとする。
図1 図2 図3
【解】
 ACはT1の引張荷重を受け、BCはT2の圧縮荷重を受ける。このとき、C点における力の釣り合いは図2のようになる。T1,T2
は、それぞれ、AC,BCの反力である。これらが荷重Pと釣り合う。T1,T2により、フックの法則からそれぞれの伸びをδ12とすると、それぞれの、垂直、水平変位の成分は図3のようになる。