ホタテ貝殻のバイオニックデザイン |
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ホタテ貝は、我が国の東北、北海道地域で産出され、これに伴い年間約21万トンのホタテ貝殻が廃棄されている。年々、廃棄される貝殻の量が増加し、廃棄物処理の問題が生じている。青森県においても、陸奥湾におけるホタテ貝の養殖に伴い年間約5万トンものホタテ貝殻が廃棄されている。ホタテ貝殻は野積みの状態で大量に廃棄され、青森県内だけでも約70万トン以上の量が野積みされていると推定される。ホタテ貝の養殖の場合、餌は自然界のプランクトンであるため低コストであり、今後、養殖産業が盛んとなれば、ますます廃棄量は増加すると推定される。これらのことから、廃棄されているホタテ貝殻を有効利用するため、長年の進化の過程で得た合理的な貝殻の構造とその機能性を工学的に応用する目的で研究を行ってきた。 |
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![]() 平内シェルサンド貝殻工場 青森県平内町 |
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平成11年度から、八戸工業大学の研究グループと株式会社チャフローズコーポレーションは,今まで得た研究結果とホタテ貝殻の機能性に関する情報を交換し、バイオニックデザインの手法を応用し、ホタテ貝殻の有する機能性を応用した製品を開発することを目的として産学共同研究をスタートさせ、研究開発を進めてきた。その成果として、ホタテ貝殻を主成分とするあるいは含有する製品、例えば、内装用壁材、断熱材、畳、壁紙、障子紙、洗浄剤、遠赤外線ヒーター等を実用化した。これらの製品は、すべてシックハウス対策品となりうるものである。 2005年10月,米国治験審査会IRBから市販薬の承認を受け,水虫治療薬「MOIYA」(水虫はもーいや)を製品化し,米国,カナダ,メキシコにて販売を開始した。 |
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■「MOIYA」の特徴 | ||||||||||||||||
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