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蕪嶋(かぶしま)  青森県八戸市
 
 ウミネコ繁殖地として全国的に知られている蕪島は、昭和十七年に旧日本海軍により埋め立て工事が行われ、今は島が陸続きになっています。八戸線「鮫駅(さめえき)」から歩いて行けます。八戸港の北東端に位置します。面積約1.8ヘクタールあまりの島に、約3万羽のウミネコが営巣のため春早くから来るので、ウミネコは春の訪れを告げる鳥として親しまれており、ウミネコの繁殖地として天然記念物に指定され、市の鳥にも指定されています。蕪嶋は間近で営巣の様子を観察できる国内唯一の場所だそうです。
 
 ウミネコは、鳴き声が猫に似ていることから呼ばれるカモメの仲間で、飛んだときの尾羽に黒い帯があることで他のカモメと区別できます。 主に日本列島周辺の海岸に生息し、北はサハリン、南は朝鮮半島あたりまでの範囲を移動します。二月の末頃から蕪嶋に現れ、八月の中頃には子育てを終えてこの島から旅立ちます。

 この鳥は、魚の居場所を知らせ、富や幸福をもたらす鳥として漁師から大切にされており、島の上に建つ「蕪嶋神社」は厚く信仰されてきました。
 
 NHK「鶴瓶の家族に乾杯」で鶴瓶師匠が訪れました。蕪島のてっぺんにある蕪嶋神社は、蕪(株)上がりにご利益があると最近話題になっています。御利益のあるお守りも数種類販売されています。
 蕪嶋は、新幹線の八戸駅で八戸−久慈線に乗り換えて22分程度のところにある鮫駅(さめえき)で降りて、徒歩15分程度の所にあります。すぐ近くに八戸港を一周する観光船の乗り場もあります。
 
蕪嶋神社の入り口、神社へは無料の傘をさして 八戸港から
   
 1メーター以内でも逃げません。
神社の周りの遊歩道
背景は八戸港
「蕪嶋神社」 ものすごい数のウミネコ、子育ての最中

冬の蕪嶋 右側、手前、左側は鮫漁港、最盛期にはものすごい量のイカ、サバがあがります。
震災前の写真で、右側の魚市場の建物は津波の被害を受け、すっかり変わってしまいました。
八戸港は、3つの大きな魚市場とフェリー埠頭、工業用港などかなり大きな港です。
震災後の八戸鮫漁港 2012.6撮影
 魚市場はかなり破壊され、修復後の屋根もかなり小さくなりました。
上の写真の左側の岸壁
 9、10、11月はサバとイカの水揚げで岸壁はにぎわいます。ダンプカーにサバが積まれ、ウミネコが騒いで大変です。  八戸の山の方では石灰岩が採れ、セメント会社が数社あります。
 

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